家具の隙間にぴったりと合う棚が欲しいけれど、既製品ではちょうどいいサイズが見つからないとお悩みではありませんか?
そのような時、さまざまなパーツを組み合わせられるメタルラックは有力な選択肢になります。
無骨な外見が気にならなければ、引っ越しの際にも組み替えて使い回せるため無駄になりにくいというメリットがあります。
しかし、幅と奥行きの両方を隙間にぴったり合わせようとすると、都合よく合う棚板が見つからないことも少なくありません。
本記事では、既製品の棚板ではなくワイヤーバーを使用して、空きスペースにぴったりはまる棚を自作した手順を紹介します。
ワイヤーバーを使用して棚を作る場合、自作の棚板をワイヤーバー2本で支える形で作成します。
棚のポールがバラバラにならないよう、ワイヤーバーの組の取り付ける方向は互い違いの順になるように設置します。
どの程度の重量のものを載せるかによりますが、棚全体を安定させるためには以下の点に注意してください。
- 棚は4段以上にする
段数が多いほどポール間のワイヤーバーの数が増えるため、棚がより安定します。最低でも3段以上でないと棚がぐらつく原因になります。 - 最下段の棚は低めに設定する
メタルラック全般に言えることですが、最下段の棚の位置が高いと棚全体の重心が高くなってしまい、不安定になります。
メタルラックはさまざまなメーカーから販売されていますが、私は基本パーツをドウシシャの「ルミナスライト(19mm径)」に統一しています。
以前は25mm径のものを使用していたこともありますが、100kgを越えるような極端に重いものを置かない限り19mm径で十分対応できるため、使用しているメタルラック全てを19mmで統一しています。
径が同じであれば別メーカーのパーツでもある程度の互換性はありますが、ポールはジョイントなどの細かな互換性が少ないため、同一メーカーで統一することをおすすめします。
ポールと同じくドウシシャのルミナスライトシリーズを使用しました。
上に載せる棚板が落ちないよう、ワイヤーバーで作る枠よりも棚板が少し大きめのサイズになる必要があります。
そのため、作りたい棚の幅と奥行きより少しだけ短いワイヤーバーを選びましょう。
棚板にはオーダーカットのパイン集成材を使用しました。
サイズは、ワイヤーバーで組んだ四角形の枠より幅・奥行きともに5cm程度大きいサイズで注文しましょう。その程度の余分があれば、棚板が落ちることはほぼありません。
オーダーする際は「木目の方向」に注意が必要です。
木目は支えとなるワイヤーバーに対して直交するように注文してください。ワイヤーバーと木目が平行になってしまうと、重みで木目に沿って棚板が割れてしまう恐れがあります。
ワイヤーバーで作られた四角形より大きめの棚板を設置するため、四隅の角をポールがはまるように切り落とす必要があります。
その際にのこぎりを使用します。
自身で切るのが難しい場合は、この角の切り落としも含めて木材店にオーダーカットを依頼してもよいでしょう。
それでは、実際に棚を作成した手順を解説します。今回は5段の棚を作成します。
まずはメタルラックの枠組みを作ります。
棚が安定するように、ワイヤーバーの方向がある程度互い違いになるように組み立てていきます。
今回は、ワイヤーバーの方向が横方向になる段を3段、奥行方向になる段を2段にして組み上げました。

メタルラックのポールに棚板が干渉しないよう、棚板の四隅の角をのこぎりで落としていきます。
ポールに合わせて四角く食い込む形で切り落とした方がより安定しますが、今回は作業の負担を減らすため、直線での斜め切り落としにしています。
ポール間の内寸ぎりぎりのサイズにした方が棚が安定するため、角を切り落としすぎないように気を付けましょう。


組み立てたメタルラックのワイヤーバーの上に、加工した棚板を載せていきます。
棚板を斜めに傾けながらラックの枠内に入れていきましょう。

完成した棚を実際に使用している様子です。

電子レンジや食洗器といった重量のある家電を載せても、安定して問題なく使用できています。
今回の棚作りに使用した資材の費用と、作業時間の目安をまとめました。
メタルラックのポールとワイヤーバーの一部は手持ちのものを流用していますが、今回はすべて新品を購入したと想定して費用を算出しています。
| 品目 | 金額 |
|---|---|
| 180cmポール 19mm径(4本) | 9,000円 |
| 74.5cmワイヤーバー 19mm径(6本) | 6,600円 |
| 64.5cmワイヤーバー 19mm(4本) | 4,000円 |
| 棚板(5枚) | 20,000円(うち送料5,000円) |
| 合計 | 39,600円 |
- 作業時間:約2時間
初期費用としてはやや高めになりますが、メタルラックのパーツは汎用性が高く流用できるため、引越しのたびに間取りに合わせて家具を買い替えるよりは、長期的に見て経済的だと思います。
メタルラックのワイヤーバーとオーダーカットの集成材を組み合わせることで、既製品では対応できない絶妙な隙間にもぴったりと収まる棚を自作することができます。
ワイヤーバーの配置による安定性の確保や、棚板の木目の向きなどに注意すれば、重量のある家電を置ける丈夫な棚が作れます。
隙間収納にお悩みの方は、ぜひワイヤーバーを活用した棚作りに挑戦してみてください。
