ガスコンロを長く使っていると、どうしても部品の劣化は避けられません。
特に魚焼きグリルの油受け皿は汚れやすく、掃除の際にコーティングが剥がれてしまうこともあります。
メーカーでの部品保有期間が過ぎてしまい、純正パーツが手に入らない場合には買い替えるしかないのでしょうか。
今回は、他機種のパーツを代用して「PA-340WA」のグリルを復活させた修理の過程をご紹介します。
本記事はガスコンロの修理に適合しない部品を用いることを推奨するものではありません。
ガスコンロの修理を自身で行うことは、火災などの原因となる可能性がありますので、危険性を十分に考慮し対応を検討しましょう。
これまで10年以上使用してきたパロマのガスコンロ「PA-340WA-L」。
引っ越しの際の掃除中、グリルの油受け皿中央部分のコーティングが剥がれてしまいました。
通販サイトで部品が販売されていることを確認し、修理可能と考えました。
そのため一旦劣化した油受け皿を処分し、引っ越し後に新しい部品を購入する計画でした。
しかし、これが思わぬ苦戦の始まりとなりました。
引っ越し後、通販サイトで部品を注文したところ、メーカー取り寄せの結果「在庫なし」との回答でした。
サイト上では購入可能となっていても、実際にはメーカー側にも在庫がなく、入手できない状況で、他の店舗でも確認しましたが状況は同じでした。
直接パロマのサポートへ問い合わせたところ、PA-340WA-L(2010年製)の油受け皿(油受組立)は既に保守部品の保管期間を過ぎており、在庫はないとのことでした。
また、後継機の部品が流用できないかも確認しましたが、残念ながら互換性はないとの回答でした。
PA-340WAの2代あとのモデルである「PA-360WA」からグリルの構造が大きく変わっており、旧モデルに対応する部品の生産が止まってしまったようです。
ガスの経路に関わる部分であれば安全性を考慮して買い替えを選びましたが、今回はグリルの油受け皿です。
コンロ自体は問題なく使えるため、似た形状の部品で代用できないかを探しました。
そこで見つけたのが、表面コーティングはされていないものの、形状が非常によく似たパロマの別機種用油受け皿です。
- パロマ公式通販にサイズ表記はありませんでしたが、印字されている文字の大きさから同じサイズと推測できる。
- 価格が約2,000円と安価で、もし適合しなくても諦めがつく価格帯であったため。
パロマの別機種用油受け皿です。
「PA-340WA」に適合するものと異なり、代用品は表面のコーティングはされていません。

画像引用元:https://paloma-plus.jp/products/289473100
使用した工具はドライバーのみです。
実際に届いたパーツがPA-340WAに適合するか、手順を追って確認しながら取り付けを行いました。
まず、新しい油受け皿に既存の焼き網をセットしてみました。

油受け皿のくぼみと焼き網の脚がぴったりとはまりました。


取っ手が取り付けられれば問題なく使えそうです。
次に、グリルの取っ手部分を合わせてみます。
差込口の形状は一致しましたが、PA-340WAの取っ手側には、新しい油受け皿の左右にあるネジ穴に対応する穴がありませんでした。

そこで、中央の押さえ部品を使用して固定できるか試しました。
中央の押さえ部材が浮く形となりましたが、左右の差込口にはしっかりはまっているため、中央の部品で押さえられれば固定に支障はなさそうです。

部材が少し浮いた分、もともと付いていたネジでは長さが足りませんでした。
そのため、少し長めの別のネジに交換して固定します。

油受け皿が動かないよう、しっかりと締め付けて固定完了です。

焼き網も他のパーツに干渉することなく収まりました。

純正部品ではありませんが、サイズ感や機能性は問題なく、無事にグリルが使用可能な状態に戻りました。


ネジは必要だったのは1本だけで、余っていたものを使用したので費用に含めてはいません。
そのため費用は油受け皿のもののみです。
| 品目 | 金額 |
|---|---|
| 油受け皿(油受組立) | 2,600円(うち送料500円) |
| 合計 | 2,600円 |
- 作業時間:約20分
10年以上前のガスコンロでも、構造が似ている他機種のパーツを探すことで、今回のように修理できるケースがあります。
「部品がないから」とコンロごと買い替える前に、一度代用できるパーツがないか探してみてはいかがでしょうか。
ガスコンロの修理を自身で行うことは、火災などの原因となる可能性がありますので、危険性を十分に考慮し対応を検討しましょう。

