URの賃貸物件は一般の賃貸物件検索サイトにも掲載がありますが、情報の更新スピードや物件の見つけやすさはUR公式サイトがおすすめです。
この記事では、UR公式サイトで物件を探すときの注意点、少し複雑な内見の手続き方法、そして内見当日に確認すべきポイントを解説します。
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まずは物件探しです。UR公式ページでは、希望の地域や沿線・駅などから物件を検索することができます。家賃や間取りはもちろん、「設備(バス・トイレ別、追い焚き等)」の有無で細かく絞り込むことができます。まずは求める条件を選択して、好みの物件を見つけましょう。
詳細ページでは各物件の間取り、設備、写真が確認できます。いくつか注意すべき点がありますのでご説明します。
昔ながらの団地は敷地が非常に広大です。同じ団地内であっても、棟によって最寄りのバス停が異なる場合や、駅までの徒歩分数が大きく変わる場合があるので注意しましょう。
修繕が終了している物件は内部の写真が公開されています。ただ、これらはかなり広角なレンズで撮影されているため、実際に見るよりもかなり広く見えます。特にトイレや浴室などは、現地で確認すると予想以上に狭く感じることが多いです。写真のイメージからある程度割引して見るようにしましょう。
1つの棟に複数の階段があり、その左右に部屋が配置される昔ながらの団地の場合、Web上の間取り図と実際の部屋が左右反転になっている場合があります。内見時にURから渡される間取り図も反転したままのことが多いので、「そういうものだ」と思っておきましょう。(個人的にはちょっとしたことなので、手間を惜しまずちゃんと直して掲載したらいいのにと思いますが。)
「6畳」とあっても、団地で使用されている畳は通常の畳よりサイズが小さいケースがあります。私が見た部屋では短辺80cm、長辺160cmが基本で、一部辺の長さが違う変形畳も混在していました。これは一般的に狭いと言われる「団地間(五六間)」よりもさらに小さいサイズでした。間取り図の「畳数」だけで広さを判断すると、思いのほか部屋が狭かったり家具が入らなかったりするので気を付けましょう。
エアコンの室外機は基本的にバルコニーに置きます。そのため、一般的な壁掛けエアコンの設置はバルコニーがある側の部屋に限られます。バルコニーがない側の部屋に冷暖房を設置しようとすると、室外機置き場がないため、窓枠設置型(ウインドウエアコン)しか選択肢がありません。
昔からの団地はおおむね4~5階建てで、エレベーターはほぼありません。そういった団地には高齢者も多く、入れ替わりが少ないため、階段移動の少ない低層階は空きが少ない傾向にあります。階数による家賃差があまりないので、2~3階はすぐ埋まると思っていた方がよいです。5階などは実際に上ってみると結構大変です。
設備情報の更新が遅れているのか、Web上に記載のない設備が現地にはあることがあります。私が内見した物件では、情報の欄にお風呂の「追い焚き機能」の記載がありませんでしたが、実際に内見してみると設置されていました。過度の期待は厳禁ですが、そういうこともあると心に留めておきましょう。
「光配線」と書かれている場合でも、以下のいずれか、もしくは両方といったケースが多いです。
- 光コラボ事業者を含むフレッツ系
- NURO光
また、同じ団地内でも棟ごとに利用できる事業者が異なります。インターネット環境はリモートワーク等で重要な点ですので、棟ごとにどの回線事業者が利用できるかは、必ず公式ページで調べましょう。
物件が決まったら申し込みを行います。URには「部屋を押さえるための仮申込み」と「部屋を見るための内見申込み」があります。
| 手続き | 場所・方法 | 必要なもの |
|---|---|---|
| 仮申込み | 店舗または現地管理事務所 ごく稀にインターネットでの申し込みが可能な物件あり(未確認) | 特になし |
| 内見申込み | 店舗、現地管理事務所、電話、メール | 特になし |
- 仮申込みができるのは1つの物件のみ
仮申込みを同時に複数の物件に対して行うことはできません。
対象の物件を変更する場合、すでに行っている仮申込みを取り下げる必要があります。 - 内見のみも可能
内見申込みと仮申込みは別物なので、仮申し込みなしで内見だけ申し込むことも可能です。
仮申込みを行わない場合、他の方に先に仮申込みされてしまうこともあるので注意しましょう。 - 遠方の場合は合わせ技で
内見前に店舗に行くのが困難な場合、電話やメールで「内見申込み」を行い、内見当日に現地の管理事務所で「仮申込み」を行うことも可能です。 - 同日での複数の物件の内見も可能
同じ団地内で複数の空室がある場合、1日で複数の物件の内見をすることが可能です。
仮申込みは1件のみなので、一番よさそうな物件に仮申込みをしておき、内見後に必要に応じて別の物件の仮申込みをするというのがおすすめです。
電話やメールで内見申し込みをする場合は、部屋情報ページの下の方に物件の管轄店舗・現地管理事務所の連絡先が記載されているので、そこに連絡しましょう。

店舗で仮申込みと一緒に内見申込みをした場合、「鍵の貸出票」を渡されますので当日忘れずに持っていきましょう。
予約した時間に現地の管理事務所へ行き、鍵を借ります。店舗で内見申込みをした場合には鍵の貸出票を受け取っていると思いますので持参しましょう。電話・メールで内見申込みをした場合は、当日にその場で鍵貸出票を記入し提出します。鍵を借りる際には身分証明書(マイナンバーカード、運転免許証など)が必須ですので、忘れずに持参してください。
内見時にはURから以下の資料を用意してもらえます。契約の重要な参考資料となります。
- 団地の周辺図
- 敷地内の地図
- 間取り図
- ハザードマップなど物件に関する注意、説明事項
内見は基本的にスタッフの付き添いはありません。自分たちだけで見ることができます。
複数の部屋の内見を行いたい場合は現地で相談しましょう。「一度に複数の鍵を借りられるか」「都度管理事務所に戻って鍵を交換するか」は団地によって運用が異なると思います。
内見では部屋の中だけでなく、管理事務所で以下の「共用部・ルール」についても確認しましょう。
団地の場合、敷地内に複数のゴミ捨て場があります。棟ごとに捨てる場所が指定されていたりするので確認しましょう。
駐輪場も複数あり、棟ごとに指定されている場合があります。駐車場を借りるつもりの場合は、空き状況と合わせて場所も確認しましょう。
トイレのコンセントやエアコン用コンセントなどが現在設置されていない場合、依頼すれば無料(UR負担)で改修してもらえるものがあります。団地によって異なる部分もあると思いますので、事前に確認しておくことをおすすめします。
一般的な確認事項に加え、実際に内見して「確認してよかった」「確認すべきだった」と思ったポイントを記載します。
団地の階段は幅が狭めで、踊り場のスペースも狭いことが多いです。大型の家具等の搬入で問題がないか、幅を測っておきましょう。
古い造りの団地の場合、ドアの開口部の高さが低いです。180cm以下であることも多いため、確認しておきましょう。
正直なところ、背の高い方が古い団地に住むのは難しいと思います。
窓のサイズを測るだけでなく、カーテンレールから窓の下端までの長さも測っておきましょう。カーテンをそろえるときは、この長さが必要となります。
電気配線や水道管が壁の中に埋め込まれず、露出していることも多いです。一般の賃貸物件ではあまり見られない形式ですので、気にならないか確認しましょう。

団地の部屋は、コンクリート壁と木造壁が混在していることが多いです。木造壁の場合、模様替え申請なしにネジ打ち等が可能なので、棚などの設置が容易です。部屋のどこが木造壁なのかを確認しておきましょう。軽く壁を叩いてみると明らかに音が違うので簡単にわかります。
団地の天井は膜天井であることも多いです。膜天井は文字通り天井の硬い部分の手前に厚めの膜を張っているものです。少し押すと簡単にへこむので、触って確認しましょう。
構造上つっぱりポールなどが使えません。つっぱって固定する形の本棚など家具の設置に制限がかかるので確認しておきましょう。

ガスや水道は住所をもとに開栓可能なことが多いですが、電気の契約についてはメーターに記載されている「供給地点特定番号」が必要です。確認し忘れると、番号を見るためだけに再度足を運ぶ必要が出てきます。念のためメーターの写真を撮っておくことをおすすめします。
少し遠くても最寄駅から徒歩で行ける距離の場合、一度歩いてみることをおすすめします。昔ながらの団地は高台にあることも多いです。地図上の距離だけを見て「自転車で駅前まで買い物に行ける」などと思っていると痛い目を見ます。まさに「行きはよいよい帰りは恐い」というやつですね。
URの場合は、入居後に依頼すれば使用に問題がないところまではきちんと修繕をしてもらえます。目立つ修繕箇所があることで敬遠されているように見える物件でも、入居後に修繕を依頼することを前提とすれば、結構な掘り出し物である可能性もあります。
以上が、UR公式サイトでの探し方から仮申込み、内見に関する手続きと注意すべき点になります。
UR賃貸ならではのメリット・デメリットをしっかり把握して、納得のいくお部屋探しにお役立てください。
次の記事ではURの本申込みから契約までについてご説明します。


