キッチン、トイレ、浴室などの水回りは、毎日使う場所だからこそ汚れやすく、掃除の手間もかかります。あらかじめコーティングを施しておけば、汚れが付きにくく、また落ちやすくなるため、日々の家事がぐっと楽になります。
しかし、専門業者に依頼すると施工費用は高額になりがちです。そこで今回は、市販のコーティング剤を使用して、自分で水回りコーティングを行う方法をご紹介します。
特に引越し直後や大掃除の後は、汚れが少なく施工に最適なタイミングです。「難しそう」と不安に思うかもしれませんが、ポイントを押さえれば素人でも十分に施工可能です。実際の工程やかかった費用まで詳しく説明します。
水回りで使用される主なコーティングには、以下の3種類があります。それぞれの特徴を比較してみましょう。
| 種類 | 耐久性 | コスト |
|---|---|---|
| フッ素系 | ||
| シリコン系 | ||
| ガラス系 |
専門業者に依頼する場合、コーティングの種類によって数万円単位で費用が変わることがあります。しかし、市販のコーティング剤を購入して自分で行う場合、材料費の差は数千円程度です。
施工難易度は多少上がりますが、耐久性とコストパフォーマンスを考慮すると、「ガラス系」を選ぶのがおすすめです。
今回使用したのは「シックス・エフ(Six-F)」というコーティング剤です。

場所ごとの専用パッケージが販売されており、今回はキッチン用(ステンレスシンク用)、トイレ用、浴室用を購入しました。洗面所については専用品を購入せず、トイレ用の余りを活用しています。
パッケージには「ガラスコーティング」との記載がありますが、成分表を見るとシリコン樹脂とフッ素樹脂を含むハイブリッドな構成のようです。
乾燥の過程でガラスコーティングの表面にフッ素樹脂が集まり、多重のコーティングが形成される仕組みです。
メーカー公称の持続効果は約3年とされており、一度施工すれば長期間きれいな状態を保てる点も魅力です。
- シリコン樹脂
- フッ素樹脂
- 炭化水素系溶剤
場所ごとのパッケージの違いは、主にコーティング剤の容量と、付属している下地処理用クリーナーの種類です。コーティングを成功させるには事前の掃除(下地処理)が最も重要であるため、場所に合わせたクリーナーがセットになっているのは便利です。
| パッケージ | コーティング剤容量 | クリーナー成分 | 付属品 |
|---|---|---|---|
| トイレ用 | 15g (1㎡分) | 有機酸 無機酸 腐食防止剤 安定剤 | コーティングクロス ゴム手袋 不織布パッド |
| キッチン用 | 15g (1㎡分) | 研磨剤 脂肪酸界面活性剤 石油系溶剤 アルコール | コーティングクロス ゴム手袋 不織布パッド |
| 浴室用 | 50g (4㎡分) | 研磨剤 ポリオキシアルキルエーテル D-リモネン キレート剤 酵素 | コーティングクロス ビニル手袋 スポンジ |
また、外箱には写真付きで詳しい手順が載っているため、初めての方でもその通りに進めるだけで迷わずしっかりコーティングができます。

まずはトイレから施工していきます。

- コーティング剤
- 便器用クリーナー
- ゴム手袋
- クリーニング用不織布パッド
- コーティングクロス
汚れが気になる場合は洗剤で予洗いし、数回水を流します。その後、灯油用ポンプなどを使用して便器内の水を可能な限り抜きます。

付属の手袋を装着し、専用クリーナーとパッドでコーティング面をこすり洗いします。
粘度が低いクリーナーなので、こまめにスポンジに追加しながら磨きます。


クリーナーは酸性で強い臭いがあります。必ず換気を行い、手袋を着用してください。
汚れが落ちたら一度水を流してクリーナーを洗い流します。再度水をポンプで抜き、キッチンペーパー等で水分を完全に拭き取ります。


水分が残っているとコーティング失敗の原因になります。
新しい手袋に交換し、コーティングクロスに薬剤をたっぷりと含ませて塗布します。


さまざまなところで二度塗りを避けた方がよいと書かれていることがありますが、丁寧に時間をかけて二度塗りにならないようにするよりも、気にし過ぎず液が乾く前に手早く塗り切る方がムラなくきれいに仕上がります。
3時間後から使用可能とされていますが、気温や湿度により硬化時間は異なります。できれば半日ほど使用を控えて乾燥させるのが安心です。

コーティング後に水を流した動画です。水の切れが良くなっているのが分かります。
続いてキッチンのシンクとワークトップ(天板)です。

- コーティング剤
- ステンレス用クリーナー
- ゴム手袋
- クリーニング用不織布パッド
- コーティングクロス
付属の手袋をし、研磨剤入りのクリーナーとパッドでシンクやワークトップを磨きます。一般的な広さのキッチンであれば、シンクだけでなくワークトップまで施工できる容量が入っています。



中性洗剤を使ってクリーナー(研磨剤)をきれいに洗い流します。その後、キッチンペーパー等で水分をしっかり拭き取ります。
水分が残っているとコーティング失敗の原因になります。
手袋を交換し、クロスに薬剤をたっぷりと含ませて手早く塗布します。溶剤の臭いがあるため換気を忘れずに行いましょう。

さまざまなところで二度塗りを避けた方がよいと書かれていることがありますが、丁寧に時間をかけて二度塗りにならないようにするよりも、気にし過ぎず液が乾く前に手早く塗り切る方がムラなくきれいに仕上がります。
3時間後から使用可能とされていますが、気温や湿度により硬化時間は異なります。できれば半日ほど使用を控えて乾燥させるのが安心です。

コーティング後に水を流した動画です。水の切れが良くなっているのが分かります。
洗面台用のパッケージは購入せず、トイレ用の余りを使用しました。洗面台が便器と同じ陶器製であったことが理由です。
他のパッケージの余りを使用する場合は、素材に合わせて選択することをおすすめします。
予洗い後、クリーナーとパッドで磨く。


クリーナーは酸性で強い臭いがあります。必ず換気を行い、手袋を着用してください。
汚れが落ちたら一度水を流してクリーナーを洗い流し、キッチンペーパー等で水分を完全に拭き取ります。
水分が残っているとコーティング失敗の原因になります。
新しい手袋に交換し、コーティングクロスに薬剤をたっぷりと含ませて塗布します。


さまざまなところで二度塗りを避けた方がよいと書かれていることがありますが、丁寧に時間をかけて二度塗りにならないようにするよりも、気にし過ぎず液が乾く前に手早く塗り切る方がムラなくきれいに仕上がります。
3時間後から使用可能とされていますが、気温や湿度により硬化時間は異なります。できれば半日ほど使用を控えて乾燥させるのが安心です。

コーティング後に水を流した動画です。水の切れが良くなっているのが分かります。
浴室は施工面積が広いため、バスタブだけでなく壁面タイルや床も行う場合は、パッケージを複数用意することをおすすめします。

- コーティング剤
- 浴槽用クリーナー
- ビニル手袋
- クリーニング用スポンジ
- コーティングクロス
浴室用洗剤で全体の汚れを落とします。
付属の手袋をし、クリーナーとスポンジで磨きます。アルカリ性の研磨剤ですので、手袋は必須です。



たっぷりの水でクリーナーを洗い流し、手で触ってぬめりが残っていないか確認しましょう。
乾燥させ、水分が残っていたらしっかり拭き取ります。

水分が残っているとコーティング失敗の原因になります。
新しい手袋に交換し、コーティングクロスに薬剤をたっぷりと含ませて塗布します。

浴槽は面ごとにエリアを区切って順次進めるとスムーズです。面積が広いため、液剤の継ぎ足しを忘れずに手早く行いましょう。

さまざまなところで二度塗りを避けた方がよいと書かれていることがありますが、丁寧に時間をかけて二度塗りにならないようにするよりも、気にし過ぎず液が乾く前に手早く塗り切る方がムラなくきれいに仕上がります。
3時間後から使用可能とされていますが、気温や湿度により硬化時間は異なります。できれば半日ほど使用を控えて乾燥させるのが安心です。

浴槽にお湯を溜めるのは施工後3日間控えるよう注意書きがありますので注意しましょう。
コーティング後に水を流した動画です。水の切れが良くなっているのが分かります。
タイルや床材などコーティング部分の素材によってもコーティング後の水はけに差があることがわかります。
今回、全ての箇所をコーティングするためにかかった費用は以下の通りです。
| 場所 | 費用 |
|---|---|
| トイレ | 2,800円 |
| キッチン | 2,700円 |
| 洗面台 | 0円 (トイレ用の余りを使用) |
| 浴室 | 7,000円 (3,500円×2) |
| 合計 | 12,500円 |
専門業者にキッチン・トイレ・洗面台・浴室のガラスコーティング(水回りフルセット)を依頼すると、安くても10万円以上かかるケースが一般的です。DIYであれば約1/10の費用で済む計算になります。
たとえプロの施工より耐久期間が短かったとしても、これだけ金額差があれば、自分で施工するメリットは非常に大きいと感じました。
「ガラスコーティングは難しい」と言われますが、実際にやってみると「下地をきれいにする」「水分を拭き取る」「手早く塗る」という基本を守れば、そこまで難易度は高くありません。
コーティング後の様子を随時追記していきます。
施工直後のような驚くほどの撥水性は落ち着きましたが、汚れが付きにくく、付いても落としやすい状態は維持されています。コーティングの効果はまだ十分に続いているようです。
掃除の頻度によるものか、キッチンのシンクが効果の低下が一番早いような気がします。
- コスト
業者に頼むより圧倒的に安い(1割程度)。 - 手間
下地処理(掃除)と乾燥時間は必要だが、作業自体はシンプル。
実際の作業時間は1~2時間。 - 作業時のコツ
完璧を目指して時間をかけるよりも、手早く塗り切る方がきれいに仕上がる。
DIYでの水回りコーティングは、休日の半日を使えば十分に可能です。新生活のスタートや大掃除の仕上げに、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
