【除湿器】連続排水機能を使ってみる

除湿能力の高い除湿機は、湿気の多い時期には1日で10リットル以上の除湿が可能です。しかし、タンク容量には限界があり、環境によっては頻繁に満水になったタンクの水を捨てる作業が発生します。連続排水機能を使えば、この「水捨て作業」をなくし、快適な湿度を維持し続けることができます。

本記事では、SHARPの衣類乾燥除湿機「CV-TH150」を例に、実際に連続排水機能を利用できるようになるまでの設置手順と、ホースの取り回しに関する工夫を紹介します。

連続排水機能とは?

除湿機の連続排水機能とは、本体にホースを接続することで、除湿によって発生した水をタンクに溜めず、外部へ直接排出し続ける機能のことです。

主に据え置き型の大型除湿機やハイブリッド方式、コンプレッサー方式の中型機以上に搭載される傾向があります。この機能を使えば、タンク容量を気にすることなく24時間連続で除湿運転が可能になります。

連続排水機能利用までの実例

ここからは実際に行った設置作業の手順を解説します。

必要なもの

基本的には、除湿機本体に接続する市販のホースがあれば利用可能です。

  • ホース
    多くの国内メーカー製除湿機(SHARP、三菱電機など)では、接続に内径15mmのホースが採用されています。ホームセンターなどで切り売りされている一般的なホースで対応可能です。

ホースの内径はあらかじめマニュアルなどで確認しておきましょう。

本記事で使用するSHARP CV-TH150も内径15mm対応ですが、設置環境に合わせて以下の資材も準備しました。

  • 異径ジョイント(ホースの太さの変換用)
  • 細いホース(内径4mm)
  • 固定用部材(インシュロック、マウントベース)

設置手順

ここからは実際の設置作業の手順を説明します。

排水場所を決める

まず、ホースをつないで水をどこに流すかを決めます。洗濯機の排水口などが候補になります。

私の場合は洗面所付近に設置しましたが、洗濯機用排水口の周りに除湿機を置くスペースがありませんでした。

そのため、通路を挟んだ反対側に本体を設置し、浴室へ排水することにしました。

浴室のドア下部にわずかな隙間があったため、そこを利用して排水します。

ホースとジョイントの加工

浴室ドアの細い隙間を通すため、通常の15mmホースのままでは設置できません。そこで、ジョイントを使用して段階的にホースの径を細くする工夫をしました。

  • 機器側
    内径15mmホース
  • 排水側
    内径4mmホース

内径15mmから4mmへ直接変換できるジョイントが見当たらなかったため、「15mm → 8mm → 4mm」と複数のジョイントを組み合わせて径を落としています。

内径15mmのホースのジョイントは内径16mm用を使用しましたが、1mm程度の差は問題なく接続できました。

排水側ホースを作成する

ホースが細くなると水の流れが悪くなるため、内径4mmの細い部分は極力短くし、排水口の直前で径を変更するようにしました。

実際に試したところ、内径4mm程度であればポンプで圧力をかけなくても、自然落下(重力)のみで問題なく排水できています。

このようにホースとジョイントを連結して末端パーツを作成します。

この除湿機(CV-TH150)の排水は自重で流れる仕組みですので、機器側から排水場所まで緩やかに下っていく勾配を確実に作ることが重要です。

機器本体へホースを接続する

SHARP CV-TH150の場合、本体背面に接続用の穴があります。

側面のタンクを取り外すと内部にホース接続口が見えるので、カバー(フラップ)を開けてホースを差し込みます。

接続が甘いと水が漏れてタンク側に溜まってしまい、連続排水機能が働かないため、奥までしっかりと接続してください。

配管の取り回しと固定

今回は壁に沿わせて配管するため、ホースが折れ曲がらないよう直角のエルボジョイントを使用しました。

内径15mmのホースを無理に曲げると、つぶれて水路が塞がってしまうことがあります。一本のホースで配管する場合は、大きく弧を描くように曲げ半径を十分にとりましょう。

排水側のホースは、動いて水が床にこぼれないよう固定します。ヘラマンタイトンのインシュロック(結束バンド)とマウントベースが、サイズ展開も豊富でケーブル配線にも使えるのでおすすめです。

動作確認

すべての接続が完了したら、動作確認を行います。

  • タンクに水が溜まっていないか
  • ジョイント部分から水漏れしていないか
  • ホースの末端から水が排出されているか

上記をチェックします。

浴室内部の写真では少し見づらいですが、細くしたホースの末端(左上)から浴室の床へ水が排出されていることが確認できました。

まとめ

除湿機の連続排水機能を活用すれば、面倒な水捨て作業から解放されます。

さらに、除湿機の自動運転モードや、SwitchBotなどのIoTデバイスを組み合わせることで、湿度管理をほぼ全自動化することも可能です。定期的なメンテナンスは吸気フィルターの掃除程度になり、家事の手間を大幅に減らすことができるでしょう。

湿気が気になる季節までに、ぜひ連続排水機能の導入を検討してみてください。