【実録!】引っ越し費用根切交渉記録

引っ越しの相場について調べると様々な情報が出てきますが、経験上「相場はあってないようなもの」というのが正直な感想です。条件や交渉次第で金額は大きく変動します。

とはいえ、実際に引っ越しをする際は少しでも費用を抑えたいのが本音でしょう。この記事では、実際に私が引っ越しをした際の交渉記録をもとに、見積もり金額を下げるための「値切交渉のヒント」をまとめました。これから引っ越しを予定している方はぜひ参考にしてください。

交渉の結果:費用を半額まで抑えることに成功

結論から申し上げますと、今回の交渉によって最初の概算見積もりから最終的な契約金額まで50%、つまり半額まで費用を抑えることに成功しました。

具体的な交渉プロセスをご紹介する前に、今回の引っ越しの前提条件と、各社から提示された初期見積もりの内容を共有します。

一括で見積もりを依頼する

見積もりの条件

以下の条件で見積もりを依頼しました。トラックサイズや人員配置については、見積もり時の各社の回答ですが、各社で大きな差が出なかったため参考として記載します。

  • 距離(道のり)
    約80km
  • 荷物量
    段ボール30箱+大型家電(トラック2トンショートまたはロング)
  • 人員
    作業員2名、ドライバー1名
  • 時期
    11月

初期見積もり一覧

大手から地域密着型まで、計9社に見積もりを依頼しました。大手かどうかの分類は知名度に基づく私の判断です。

会社見積金額
A1社【大手】10.0万円
A2社【大手】11.0万円
A3社【大手】10.0万円
A4社4.9万円
B社23.6万円
H社【大手】2.9万円
S社【大手】11.1万円
T社4.2万円
X社7.7万円

1社だけ大手でも異様に安価な見積もりがありましたが、あまりに安すぎて不安を感じたため交渉対象からは除外しました。

一括で見積もりを依頼する

引っ越し料金が変動する主な要素

見積もり金額は、いくつかの要素によって変わります。交渉の前に、その条件を把握しておきましょう。

荷物量・移動距離・時期

基本的に荷物量と移動距離が増えるほど料金は高くなります。
また、3月・4月の繁忙期が最も高く、次いで9月・10月が高くなる傾向にあります。これらは変更が難しい場合が多いので、変更可能な以下の項目に注目しましょう。

曜日

平日は安く、土日祝日は高くなります。業者にもよりますが、土日の場合は平日料金に5,000円~10,000円程度が上乗せされると考えておきましょう。

荷積み・荷下ろしの日程

「朝積み・同日下ろし」が最も高く、日程を分けると安くなります。翌日下ろしだけでなく、業者によっては「翌々日下ろし」も可能です。
業者のスケジュール等の都合で、埋めたい日程にすっぽりとハマる場合は大幅な値下げが期待できます。

作業開始時間

朝一番など、当日の別の作業進行に左右されない時間は人気があり高くなります。
逆に「日付指定のみ・時間指定なし(フリー便)」が最も安価です。

【実録】大手A1社との交渉経緯

今回は計9社に見積もりを依頼し交渉を行いました。ここでは契約に至った大手A1社とのやり取りを記載します。

交渉を行う業者の選定理由

価格も重要ですが、今回は運搬する荷物に高価で壊れやすいものが含まれていたため、価格以外では以下の点を重視しました。

  • 保証内容
    適用条件を含めしっかりしているか
  • 信頼性
    説明が丁寧で細かなところまでルール・マニュアル化されていると期待し大手に限定

数年前に小規模な業者を使って引っ越しをしたこともありますが、小規模だからと言って作業が雑ということはなかったです。結構な昔に大手の引っ越し会社でアルバイトをしていたことがありましたが、そのころに比べると小規模業者でも作業は丁寧になっていると思います。
ただ、保証に関してや作業前の説明はほぼなく、書面を渡して終わりといった形だったのと、保証はあってもそれがきちんと行われるかなど不安覚えたというのも事実です。

現地見積もりと交渉(1回目)

一括見積もりサイトや、勤務先の提携企業リストから依頼し、A1社は7社目の見積もりでした。実際に自宅に来てもらい、現地見積もりを実施しました。

初回提示額:10万円

ここから見積もりの現場で交渉を行いました。
すでに手元にある他社の見積もりの金額を出し、引っ越しは平日、翌々日下ろし、時間指定なしの条件で6万円まで下がりました。

交渉結果①:6万円

この段階でまだ見積もりを行っていない会社が1社あることを説明し、それ以上見積もりを依頼しないという条件でその値段まで下げてもらいました。

見積もり依頼済みの残り1社への連絡と再交渉(2回目)

6万円という金額に不満はなかったため、残っていた最後の1社(大手)に見積もりキャンセルの連絡を入れました。しかし、「その金額を下回る見積もりを出します!」と自信満々に言われたため、キャンセルを保留にしました。

この状況を利用し、再度A1社と交渉を行いました。 「最後の業者が6万円を下回る可能性が高い。もし現在の6万円からさらに下げてくれるなら、最後の業者は見積もり自体を断る」と伝えました。

その結果、最終的に5万円になりました。これ以上の値下げは交渉の手間に見合わないと判断し、梱包資材の受け取りなど具体的な引っ越し準備に進みました。

最終交渉結果:5万円

金額交渉時のアドバイスと注意点

今回の経験と過去の引っ越し経験から、交渉時に役立つポイントと注意点をまとめます。

本命の前に小規模業者の見積もりを取る

交渉の基準となる金額を持っておくことが重要です。安い見積金額の方が交渉に使いやすいですが、引き合いに出す金額は現実的な線である必要もあります。

そういった点から、比較的安価な小規模業者から実際に見積もりを取得するのがおすすめです。

ただし、大手業者は価格競争だけでは小規模業者に勝てないことも知っているので、「値段は重視するが、それだけで決めるわけではない」ということは伝えましょう、やりすぎて担当者のやる気を削いでしまうといい条件は引き出せません。

一括で見積もりを依頼する

見積もりに含まれるサービス範囲を確認する

梱包資材の提供や段ボール回収など、大手では無料のサービスも小規模業者では有料、または実施不可の場合があります。

  • 段ボール:1枚200円前後
  • 回収費用:3,000円程度

金額は見積もり依頼を行った業者の金額です。
これらが有料だと総額が変わってくるため注意が必要です。

簡易見積もりの危険性

電話やWebのみの簡易見積もりは手軽ですが、当日荷物が想定より多いと追加料金を請求されるリスクがあります。

実際に荷物を見てもらう訪問見積もりの方が、最終的なトラブルを防げます。Webでの見積もりでもビデオ通話で実際に物品を確認しつつ見積もりをしてもらうことをおすすめします。

特に安価な小規模業者は電話見積もりのみの場合が多いので注意してください。

「今だけ・ここだけ」はまだ下がるサイン

営業担当者の「今決めてくれるならこの値段」という言葉は、大半の場合まだ下がる余地があります。

目の前で上司に電話をして演技をする担当者もいたりしますが、日を置いて他社の見積もりを出すとあっさり下がることが多いです。
一度決めたものに対して、再度交渉するのは気が引けるかもしれませんが、正直お互い様だと思います。

キャンセル料が生じない期間を確認する

契約後でも、引っ越し日の一定期間前まではキャンセル料がかからないことが一般的です。契約を条件に有利な価格を引き出した後でも、万が一のためにいつからキャンセル料が発生するかを必ず確認しておきましょう。

梱包資材は依頼業者が確定するまで受け取らない

梱包資材をサービスでもらえる場合でも、最終決定するまでは受け取らないでください。
もし契約をキャンセルした場合、資材の「回収費用」や「買取費用」を請求されることがあります。

営業担当者はすぐに置いていこうとしますが、キャンセル料がかからない期間であっても資材代は別請求となるケースが多く、これを理由にキャンセルを取り下げる人がそこそこ多いのだと思われます。

割引には過度な期待をしない

勤務先等の紹介割引(20%~30%程度)は、「業者が損をせずに下げられるライン」であることが多いです。特別な割引を使わなくても、通常の交渉で同程度までは下がります。

まとめ

引っ越し費用は、複数の業者を比較することで抑えることが可能です。「相場」にとらわれすぎず交渉に臨んでください。

  • 複数の見積もりを取り、それを使って交渉する
  • 日程や時間の条件を緩和する
  • サービス内容とキャンセル規定をしっかり確認する

納得のいく価格とサービスで、気持ちよく新生活を始めましょう。

一括で見積もりを依頼する